カミラ・テイラー: 静かな友達 - Quiet Friend
Past exhibition
Kanda & Oliveira は カミラ・テイラーの個展「静かな友達 - Quiet Friend」を開催致します。
「静かな友達は、招かれざる仲間について示しています。無意識になされる繋がりや行動が、目に見えない闇の数珠繋ぎのように染み出てきて、私たちを繋いでいくことを作品に込めています。
動物や人間は、それぞれが作り出す空間を満たし、その隙間に居場所を見つけ、生きる場所を見つけています。
私はとても若い頃、パン職人として働いていました。朝3時か4時に起床し、まだ街が暗いうちに仕事場の厨房まで歩いて行ったものです。街灯のまわりで渦巻く蛾の群れや、目覚めたムクドリが互いに挨拶を交わし、食べ物を探している横を通り過ぎるのです。
また私は、アーティストになる前に昆虫学を学びました。昆虫は好きですが、昆虫を作品に取り入れた個展は今回が初めてです。昆虫を作品に取り入れると、他の人の反応が恐ろしくて躊躇していたのですが、このシリーズは絶好の機会です。嫌悪感と同時に同じ空間にいる仲間でもある居心地の良さ、おぞましさと詩的なものとの間のアンビバレンスがあります。
私たちはどこからかやってくる仲間をいつも望んでいるわけではないし、家族がそうであるかのようにお互いを選ぶことはできません。
言葉であれ、秘密であれ、感情であれ、招かれざる仲間であれ、見えないものが今、見えるようになったのです。」
一般会期: 09月14日 (水曜日) ‒ 10月08日 (土曜日)
※展示会期中の水曜~土曜が開廊日となります。
開廊時間: 13:00 - 18:00
1981年カリフォルニア州生まれ、ユタ州プロボで育つ。現在カリフォルニア州ロスアンゼルス在住。
隔絶された小さな宗教コミュニティで育った影響から、集団がもたらす帰属感や喪失感、多数の中にある個々の要素といった相反する感情や考え方を、モノクロームの版画や陶器、銀細工という手法を通じて内省的な作品に作り上げている。
作品には、手や頭部などの人体の要素や階段や椅子などの建築的要素、また群れる鳥や昆虫などが繰り返し登場する。社会のなかで私たちが日々経験する集団としての問題を示唆し、「自分自身」とは私たちのなかのどこにあるのか、と見るものへ問いかける。
カミラ・テイラーはアメリカ、日本、オーストラリアで展覧会を開催。ユタ大学ソルトレイクシティ校で美術学士号(版画専攻)、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で美術修士号(版画専攻)を取得。UCLA芸術建築学部で版画の講師も務める。
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