カミラ・テイラー

1981年カリフォルニア州生まれ、ユタ州プロボで育つ。現在カリフォルニア州ロスアンゼルス在住。

 

隔絶された小さな宗教コミュニティで育った影響から、集団がもたらす帰属感や喪失感、多数の中にある個々の要素といった相反する感情や考え方を、モノクロームの版画や陶器、銀細工という手法を通じて内省的な作品に作り上げている。

 

作品には、手や頭部などの人体の要素や階段や椅子などの建築的要素、また群れる鳥や昆虫などが繰り返し登場する。社会のなかで私たちが日々経験する集団としての問題を示唆し、「自分自身」とは私たちのなかのどこにあるのか、と見るものへ問いかける。

 

カミラ・テイラーはアメリカ、日本、オーストラリアで展覧会を開催。ユタ大学で美術学士号、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で美術修士号を取得。UCLA芸術建築学部で版画の講師も務める。